おひさまハウス方式って?

February 16, 2010

特別入試枠 勝利の記録☆

インターナショナルスクールの小学校から日本の私立中高一貫校へ特別入試枠で合格した生徒への指導記録です。

ちなみに本人は、今ユタ州へホームステイに行っています
今ごろはPresident's Dayのお休みで、ホストファミリーとスキーへ行って、帰って来たころかな〜。


さて、彼女に初めて会ったのはかれこれ2年近く前。ご紹介で4年生のときにユタ州へ単独でホームステイへ行ったときからのおつきあいです。

小2からインターだったのですが、小5で卒業してから中学はどうするということになり、本当はユタの中学校へ行く予定だったのですが、ビザが下りない(小学校留学にI-20を発行しれくれなくなった)ため、日本の私立にシフトしました。

ところが、インターでの学習内容が全然足りず、海外からの帰国子女ではないために受験できる学校も少なくて、結局、公文国際学園の1教科受験を目指すことに。

このとき私は受験には関わっていませんでした。

公文国際学園は、入学後も遅れている教科を無料補習してくれるということで、彼女のように国語と算数が大幅に遅れている子にはうってつけなのです。

英語は日本の高校卒業レベルよりずっと上なので、公文の高校3年生までの英語は楽々クリア。これで自己推薦書の資格はOKでした。

あとは本番の単科入試。もちろん英語で受験します。問題のレベルは英検2級程度とのことで、準1級まで取っていたので簡単だろうと思っていたそうです。


もともとは、冬休みにまたユタへ行きたいと言っていたので、そのためにカウンセリングをしていたのですが、最後の2ヶ月になって勉強が全然追いつかないので、急きょ、本番1ヶ月半前になってお手伝いする運びとなりました。

そしてユタは受験後に延期して、冬休みは受験勉強に集中することに。

ただ、教えると言っても家が遠く、学校が1/22まであったので、本格的に勉強できるのは最後の10日だけ。それまでは宿題の遠隔操作で勉強を進めてもらいました。

2回くらいスカイプの電話とChatを駆使して補習をしました。



12/26 過去問 67点だったかな・・・本人もお母さんも楽勝と思っていただけにショック・・・まだ公文の高校課程があったので宿題は後ほど、ということに。

1/1 過去問で間違っていた文法事項を基礎からつぶすため、Scholastic の 6th Grade の英語の教科書2冊を送付。インターではすっぽ抜けていた部分を穴埋め。文法らしい文法は習ったことがないらしく、したがってあからさまな文法問題が出来なくて当然でした・・・。

Scholastic Success With Grammar: Grade 6 (Scholastic Success with Workbooks: Grammar)
Scholastic Success With Grammar: Grade 6 (Scholastic Success with Workbooks: Grammar)
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Scholastic Success With Tests: Reading - Grade 6 (Scholastic Success with Workbooks: Tests Reading)
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冬休みの間にこの2冊から抜粋して半分強くらいのページ数をやってもらいました。やはり、何となく読んでわかっていること、しゃべるのには不自由していないことでも、文法や読解を突っ込まれると「アレ?」って感じでした。

ま、我々がいきなり大学受験の国語のテストをやってもできないのと同じですけど。


というわけで Subject-Verb agreement とか adjectives/adverbs とか、conditionals とか、いわゆるテストで引っかけに使われる項目を最初に固め打ち。

まずネイティブの小学生用で概要を説明してから、TOEFLのGrammarのテキストで、同じ内容の練習問題を一通りやりました。


基本ができたところで(ここまで2レッスン)あとは問題形式に慣れたり、テストで引っ掛けてくるところを見抜く、いわゆるテストテクニックですが、小学生の知的レベルで英語力は英語専攻の大学生より上ですから、ちょうどよい問題集があるわけがなく・・・

仕方がないので、簡単なところで(笑)英検2級と準1級の教科書4冊分から、長文穴埋めと並べ替え英作文を抜き出し、他にはセンター試験対策の短期集中型問題集から、入試の過去問と同じ問題形式のものを全部やってみました。

本格的にテスト対策を始めてから、ここまで、なんと3日・・・。英検の問題集は以前にやったことのあるものだったので、覚えていてあっさりできたのですが、センターの問題集は、「30日完成」の15日分くらいを宿題1日でほとんど終わっていました。


この時点でテスト本番まであと5日。正答率は8割くらいまで来ましたが、本番の受験では9割欲しいので、あと一歩の詰めです。


長文読解でなかなか点が取れないので、問題傾向が似ているTOEFLの長文読解と大学入試用の長文問題集(センター〜私立中堅)で、さまざまな種類の問題文に触れること、それから、英検は語彙がビジネス寄りで中学入試には関係ないので、TOEFL用の問題でアカデミックな語彙を少し勉強しました。

それと、イディオムが弱いことが分かって来たので、それもTOEFLのgrammarのテキストで一通りおさらいしました。でも暗記している時間はないので、英検2級レベルで狙われそうな一部を集中して練習問題をしただけです。


2/1が入試本番だったので、最後のレッスンは1/30。この日は、これまでにやったセンターや中堅私立大学の問題で、間違ったところをおさらい。


基本的に頭の回転が速く、集中力があり、独立心が強く、多めに渡した宿題でも少な過ぎたくらいがんばれたことが勝因でしょう。短期決戦で集中力が続いたのかもしれませんが。


それと、インターで培った high self-esteem と生来の楽観主義。

びっくりしたのが、英語の問題で「失敗を恐れて行動できなかった」というような意味の英文の1語が抜けていて、4つの選択肢から選ぶ問題で、選ぶべき単語は afraid だったのですが、afraid と failure が結びつかず間違っていたんです・・・。

afraid of failure が、英語としてではなく、概念として理解できない、というんですね

私も相当楽観的だと思ってるのですが(笑)彼女には負けました。


というわけで、大学受験の子が半年かかってやるくらいの問題数を10日間でこなして、無事合格しました。


受験勉強のときのTOEFLの問題が意外によくできていたので、アメリカではTOEFLの iBT を受ける予定。結果が楽しみです☆


でも・・・彼女にとって本当の試練は入学後。

今、ユタへ小5のチャレンジを持っていってがんばっていますが、日本の小6の勉強はほとんど手つかずで中学へ入ってしまうので、普通の中学入試勉強をして来た子たち(公立の高校なら入れるくらいのレベル)と一緒に授業を受けられるのかがちょっと心配です。

受験の時の集中力とがんばりで、追いついて行ければ良いな〜と思っています。お医者さんになるのが夢なので、何とかかなえて欲しいですね。


benniey at 11:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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