October 12, 2008

【映画】チェチェンへ アレクサンドラの旅

【追記】おひさまハウスで前売りチケットをお預かりしています。当日一般1700円のところ1400円です。先着10名様です。ぜひご利用ください。

遠方の方は、メール便代半額ご負担の送料40円(何枚でも)でお譲りします。
ご購入のお申込みは 11gakko(a)ohisama4103.co.jp までメールにて『アレクサンドラ チケット希望』&必要事項と枚数をお知らせください。折り返しお伝えする口座にお振込が確認でき次第お送りします。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

初めて「業務試写」に参加させていただきました。それも連想ゲーム顔負けのご縁で・・・。

私にコンタクトを下さったのは、この映画の配給元であるパンドラのスタッフの若い女性。主演のオペラ歌手ガリーナ・ビシネフスカヤが世界に名だたるチェリストのロストロポービッチの奥様であることから、彼女が大学時代に師事したバッハ研究家で平和主義者でもある杉山好先生にご案内を送ろうと試み、「杉山好」というキーワードでこのブログへたどりつき私にご連絡をくださった、というわけなのです。

こんなところでも杉山先生の念力(?)が働いていました。というのも、チェチェン紛争は、私が兼ねてから裏で調査している「イスラム対西洋」の対立のひとつだからです。


彼女がお誘いしたかったのは杉山先生なのですが、私も一応TUP(平和を目指す翻訳者の会)の端くれ、ということで「平和活動家」のカテゴリーでお招きいただいた次第です。


で肝心の映画は「チェチェンへ アレクサンドラの旅」



alexandra



試写後の感想は「静かだけれど最も衝撃的な戦争映画」でした。




派手な特撮の戦闘シーンは出て来ないけれど、戦争で傷ついた兵士や一般市民を描くことにより平和や反戦を訴える、という手法は、黒澤明監督の「八月の狂詩曲(ラプソディ)」に端を発し、マフマルバフ監督の「カンダハール」などでも見られるけれど、この「アレクサンドラの旅」のすごいところは、特定の地域での紛争・戦争について語っているわけではなく、この映画のシーンは、日本軍が駐屯していた満州や南京やビルマ、イギリス軍が駐屯していた北アフリカ、米軍が駐屯しているカリブ諸国やアフガニスタンやイラクなど、西側諸国の軍隊が「嫌われつつも恐れられることなく」駐屯する「非キリスト教国・地域」でまったく同じように見られる(見られた)だろうな、ということが画面や言葉少ないセリフからひしひしと伝わって来るところだと思います。



「八月の狂詩曲」は長崎の原爆投下、「カンダハール」はアフガン戦争(ソ連対アメリカ)やタリバン支配、といった特殊性がはっきり出ていますが、この「アレクサンドラの旅」は、どこにでもあてはまる普遍的な戦争の傷を描き出しています。だからこそ、静かなのにずっしりと重い印象を与えるのでしょう。


ロシア語もチェチェン語もまったくわからず、字幕も画面から想像されるセリフとはトンチンカンだったりするけれど、はっきり言って、この映画に言葉はいらない、と思いました。


土地柄が垣間見えるのは、地元の女性のアパートだけですが、典型的なイスラム文化の調度なので、これがイラクでもアフガニスタンでもパキスタンでもウイグルでも、あまり違いがないからです。


唯一言葉があって初めて理解できるシーンは、主役のおばあちゃんが地元の市場で地元の女性と交流するシーンです。


この女性が、かつてロシアの学校で働いていたことがあるチェチェン人だ、ということがわからないと、チェチェン人(カフカス人)とロシア人の見分けがつかない日本人には、「占領軍の兵士を訪ねて来た老婆が、地元で爆撃によって破壊されたアパートに住み駐屯兵相手の店を営む女性と心の交流をする」という状況が把握できません。

ちなみに、チェチェン国内のロシア軍駐屯地や近隣の町のシーンはすべて現地での実写だそうです。それを踏まえて駐留軍のキャンプや地元の人が住むアパートを見るだけでも価値があります。



あとは劇場でご覧下さい。

2009年新春 渋谷ユーロスペースにて緊急公開!


benniey at 17:43│Comments(2)TrackBack(0) ボランティア活動 | 地域研究/Area Study

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この記事へのコメント

1. Posted by おにぎり   October 12, 2008 21:35
3 Yoko先生こんばんは。
興味ある映画です。
関西で上映しないかなぁ・・・
では!!
2. Posted by Yoko   October 15, 2008 20:21
こういう映画こそ話題になって欲しいけど・・・配給元の方に、関西でもやってください、って言っておきますね!

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